ILB 舗装のデザイン
Pavement Design

はじめに

私たち舗装ブロックのメーカーは、お客様や設計者よりご相談いただき、様々なシーンの路面デザインを提案する機会が多くあります。
路面を構成する材料は多種多様で、私たちのインターロッキングブロック(以下ILB)だからこそできるデザインも多くあります。そこで、このページではILBを使用されるお客様や設計者の方に、我々がILBや平板舗装を用いた路面デザインをする際の基本的な考え方をご案内いたします。

ILBは路面空間を構成する舗装に用います。舗装をどのようにデザインするかによって街並みのイメージを大きく変えることができるのです。

上記写真は歩行者の視界をイメージしたもので、建築空間、植栽空間、そして路面空間(舗装デザイン)の3つに分けることができます。建築空間と植栽空間は、街の風景のなかで大きな割合を占めています。対して舗装デザインはなるべく主張せず、周囲の建築や人、緑、車、商品を引き立たせるという脇役に徹することで、その場の雰囲気を壊さないことが重要です。街中で舗装デザインを気にする人はごく少数です。しかし、知らないうちにその演出意図によって街の雰囲気や人の行動や感情を動かすことは可能だと考えています。

舗装デザインに対する考え方は様々ですが、舗装は街空間の趣を演出するための重要な要素と言えるでしょう。建築デザインとともに、活気に満ちた雰囲気や落ち着いた雰囲気、その街独自の空間コンセプトを手助けすることもできます。

舗装デザインの4要素

  • 形状・サイズ
  • 色彩・トーン
  • テクスチャー
  • パターン

ILB舗装のデザインはこの4要素から成り立っています。これらを組み合わせることで様々な舗装デザインを作り上げることができ、場所に合わせた独自の空間演出や、周辺景観との調和の一助となります。

※打ち放し、ショットブラスト、研磨加工、洗い出し

舗装デザインの基本

舗装デザインは、安全かつ景観として好ましいものであるよう、国土交通省によって策定された「景観に配慮した道路付属物等ガイドライン」を参考に検討します。基本となる考え方は以下のとおりです。

  • 極力舗装のみが目立つようなデザインとならないようにする。

  • 色彩は人が不快にならない、自然な地面の色(土、砂の色、その土地の石材色など)とする。

  • 単色が望ましいが、ILBは石材と比較するとすべてが一様な色となり、汚れも目立つため、近い色彩のランダム柄などが望ましい。

  • パターンや柄を用いる際は色の幅が大きいもの同士は避ける。

  • 目地によるデザイン性を重視し、なるべく矩形が望ましい。

  • 凹凸の少ない歩きやすいテクスチャー。

具体的なデザイン事例

公園・広場

コレクション

求心性があり方向性を持たない広がりのあるパターンが望ましい。

アートスルー

舗装自体が主役となるケースもあり、シンボリックで独自のパターンが許容される場合がある。

ナプレル

自然の多い公園などでは、舗装が汚れることを意識し、エイジングを考慮しながら、緑を引き立てるデザインとし、コントラストの強い色彩は避ける。

グランパムストーン

駅前広場など広いスペースの舗装は、大判サイズの平板によって大きなパターン、且つ場所の独自性と動線を考慮した地域に根ざしたデザインが望ましい。

歩道

ゼロインター

日常的に通行があるので、方向性のあるパターンで歩行にリズム感を与えるデザイン、且つ飽きのこない無彩色やアースカラーが望ましい。

ユニバーサルFG

明るいパターン、落ち着いた色彩など、街のコンセプトに合わせてデザインする。

ユニバーサルFG

狭い路地やカーブ、交差点部など、場所に合わせたサイズ選定が求められる。

遮熱ILB

視覚障害者誘導用ブロックやその輝度調整などもデザインに反映させる。

色やサイズを変えた車両乗り入れ部などもパターンの一部として検討する。

メンテナンスによる掘削復旧工事などでも崩れないデザインも検討する。

建築外構

グランパムストーン

建築が主となるので、外装の色や意匠を意識した一体的で目立たず緑や人を引き立てる落ち着いたデザインが望ましい。

コレクション

和風・洋風、近代的・歴史的など、コンセプトに合わせたデザインとする。

アートスルー

移動や憩いの空間など、人の利用形態に合わせた色やサイズ感を検討する。

遮熱ILB

今後の街並みのイメージをコントロールするデザインとなるので、地域の景観ガイドラインなど考慮し、慎重に検討する。